【珪藻土】とは?バスマットの予備知識をまとめました

【珪藻土】とは?バスマットの予備知識をまとめました

LINEで送る
Pocket

珪藻土、と言えばまず”壁材”が思い浮かぶかと思いますが、ここ何年か前から”バスマット”が人気です。
「すぐに足がサラサラ」、「吸水性抜群!」と聞いて、何となく良さそう!と思われた方も多いかと思います。
でも、そもそも【珪藻土って何?】て聞かれるとなかなか答えにくいかと思います。そこで、この記事ではその疑問に
お答えしていこうと思います。

top

珪藻土は何からできてるの?

珪藻土は、水中に漂っている植物プランクトン、珪藻(ケイソウ)が死んでその殻が堆積して化石したものです。
主成分は二酸化ケイ素というガラス質で、その一粒一粒には1億分の1㎝という細かい穴が無数に空いており、それにより
私たちの生活に役立つ様々な効果を発揮します。

珪藻土の用途

珪藻土は壁材やバスマットだけでなく、広く用いられています。
工業用としても、多孔質の粒子や、帯電しない特性から、ろ過材、研磨剤、絶縁材としても利用されています。
また、昔から私たちの生活の中で様々な用途で利用されてきました。
古くは古代ギリシャで、珪藻土を切り出し”水に浮く”軽量レンガとして利用されてきたり、6世紀トルコ・イスタンブールのアヤソフィアモスク建築に用いられてきました。
日本では七輪や漆器の下塗材として用いられたり、また”食べられる土”としてアイヌ民族は料理に利用したり、熊本城では内壁に使い、籠城の時の食糧として備えていたいたそうです。
そこから、珪藻土は、私たちの生活に役立つだけではなく、体にも優しい材料であることが分かりますね。

珪藻土の効果

調湿効果

吸水

先に述べたように珪藻土の粒子には、無数の穴が開いていて、それらの穴が優れた吸水効果を発揮します。ただ吸水するだけではなく、一定の湿度になると水分を吐き出します。
人間の快適湿度は40%~60%、珪藻土はその40%以下になると吸収した水分をゆっくり吐き出し始め、湿度を一定に保とうとします。このような特性から壁材として広く用いられ、「呼吸する壁材」とも呼ばれ、快適生活に役立っています。バスマットとしては吸水が非常に速いだけでななく自らが調湿するので、布製マットのような洗濯、乾燥などの手間が大幅に軽減されるというメリットがあります。

消臭効果

珪藻土は、水分と一緒に臭いも吸収します。臭いの分子は水成分に付着していることが多く、一緒に吸収されるからです。
それでは、水分を吐き出すときに、臭いも一緒に吐き出されてしまうのでは?という疑問がわくのではないでしょうか?
珪藻土が吐き出す速度は、吸水する速度に比べてゆっくりなためその際に吐き出される臭い成分は、人間の嗅覚ではわからないのです。

自浄効果

珪藻土には、自浄作用もあります。水分を吸収し、ゆっくり吐き出すときに、汚れ成分も一緒に放出されてきれいになっていくそうです。醤油、コーヒーなどの水分もですが、油分もきれいになるそうです。ただし、珪藻土の品質によって効果の表れ方も異なるようなので、注意が必要です。
(珪藻土は、それ単体では固まることが出来ない為”結合剤というものを混ぜます。)

遠赤外線効果

あと、遠赤外線効果が珪藻土にはあることが分かっています。
ということは、珪藻土の壁に囲まれて生活すると”岩盤浴”に毎日入っていることになるのでしょうか(笑)

ここに注意

これだけ良い効果が期待できる珪藻土にも、デメリットがいくつかあります。ここでは”珪藻土マット”における注意点を挙げていきたいと思います。

”吸水力は落ちない”わけではない

効果「自浄作用によってきれいになる」とはいえ、使っていくにつれて皮脂などの汚れが1億分の1㎝と言われる穴を塞いでしまい吸水力が落ちてしまう場合があります。
その時には、サンドペーパーでこする、などのお手入れが必要になってきます。

重い、畳めない

やはり、珪藻土というだけあって布に比べて重量があります。
60×40cmで約2kgあります。あと、畳めないので、保管場所を考える必要がある、というデメリットもあります。

割れ、欠け、反りがある

保管の仕方や、直射日光で干す、など使い方によって、割れたり、欠けたり、反りがおこる場合があります。

 

以上のことから取り扱いに注意点がいくつかあり、正しく使うことにより永く使うことが出来るようになります。

まとめ

今回は「珪藻土って何?」について、お答えしてきました。
吸水力によって、「すぐに足がサラサラに」だけではなく、
珪藻土の”呼吸”によって私たちに様々なメリットを与えてくれます。
ただ、取り扱いやお手入れを正しく行うことによって、これらの良い効果を維持していくことが出来ます。
他の記事では、珪藻土マットを永く、気持ちよく使っていくためのお手入れ、保管などについて紹介していきたいと思います。

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

関連記事RELATED ARTICLE

SHARE
keyboard_arrow_up